作品概要:酔った夜に動き出す三角関係ラブコメ

この記事を読んでいるあなたは、こんなシチュエーションに弱くないだろうか。
「ずっと友達だったのに、ある夜を境に何かが変わってしまった」——そういう、取り返しのつかない一線を越えるあの感覚。
今回レビューするのは、studio N-1のイゲドアハさんが手がける同人漫画『全員酔っていたのでノーカンです!』(DLsite掲載・550円)。2026年6月27日発売予定のこの作品、評価数112件で脅威の★4.93という高評価をすでに叩き出しており、発売前から界隈で話題になっていた一作だ。
私がこの作品を手に取ったのは、SNSのおすすめ欄に流れてきた「NTR漫画ではありません!」という一言がきっかけだった。NTRじゃないのにこの構成で、この評価?それだけで気になって即購入してしまった。
あらすじをざっくり言うと——サークル宅飲みのあと、天真爛漫な酒飲み女子・さらと、クールな金髪メガネ男子・たくみの2人が話し込んでいたところに、潰れて寝ていたはずの筋肉童貞男子・だいちが乱入。実はたくみもだいちも、ずっとさらのことが好きだったと発覚し、3人の夜がとんでもない方向に転がっていく——という内容だ。
おすすめポイント:クールなたくみ×独占欲全開のだいちの対比が熱い

この作品の白眉は、なんといっても2人の男キャラの対比にある。
たくみは女慣れしたクールなメガネ男子で、普段はきつめの態度をとっているのに、さらと2人になると不思議と柔らかくなる。「じゃあ…オレでよくね」というセリフの絶妙な不器用さ、わかる人にはわかるやつだ。好きな子の前でだけしおらしくなるタイプって、現実でも一番ヤバいやつじゃないですか……?
一方、だいちは見た目は純朴なイケメン筋肉男子だが、嫉妬心は人一倍。のんびりした笑顔の裏に溜め込んでいた感情が爆発するシーンは、読んでいてこちらまでドキドキする。
- クールなたくみと熱血なだいちという正反対の2人が1人の女の子を好きなドラマ性が高い構成
- さらが単なる受け身ではなく、自分で提案して状況を動かす主体性がある
- ふんわり可愛い絵柄なのに描写が細部まで丁寧で、読み応えがある
- キスシーンの肉感的なエロティックさが特別丁寧に描かれている
- ラブコメとしてもエロとしても両立しているバランスの良さ

イゲドアハさんの画力は本当に安定していて、キャラの表情の機微がコマのなかでちゃんと語っている。コミカルなシーンと濃厚な濡れ場の切り替えのテンポも絶妙で、「ここで笑わせてくるのか」という心地よい緩急があった。
シナリオ・演出の魅力:「ノーカン」という言い訳が生む甘くてズルいドキドキ感

タイトルの「ノーカン」というワードが、この作品のすべてを象徴している。
「酔っていたから」「夢みたいなものだから」——そういう言い訳があるからこそ、踏み越えられる一線がある。現実の友達関係でもそういう夜が存在するのは誰でも知っている。だからこそ、このシチュエーションはズルいくらいに刺さる。
「あんたら…今までずっとそういうつもりだったの…?」
このさらのセリフが物語の核心で、「ずっと気づいてなかった」という女の子の戸惑いと、「ずっと隠してた」という男2人の葛藤が、46ページという限られた尺でしっかり表現されている。
ストーリーの流れとしては:
プレイ内容の充実度も見逃せない。キス、乳首責め、クリ責め、手マン、クンニ、フェラ、潮吹き、顔射、挿入(ゴムあり)、断面図と、46ページにこれだけ詰め込みながらも流れがぎこちなくないのはさすが。

購入者から特に評価が高いのがキスシーンの描写と、読後の「この3人のその後が気になる」という余韻。確かに読み終わったあと、「この3人どうなったんだろう……」という気持ちが自然に湧き上がってきた。続編が出たら絶対に追いかけたいと思わせる終わり方がうまい。
気になる点:好みが分かれる要素をチェック
正直にデメリットや人を選ぶ部分も書いておきたい。
- 46ページという尺の都合上、3人の関係性の過去描写は少なめで、キャラへの感情移入は読み手次第な部分もある
- 修正あり(黒棒修正)のため、直接描写が苦手な方には合うが、無修正派には物足りないかも
- 3Pもの全般が苦手な方にはシチュエーションそのものが合わない可能性がある
- ストーリー重視というよりはエロ重視のバランスを期待すると少し違うかもしれない(逆にシナリオが丁寧すぎて物足りない方もいるかも?)
こんな人におすすめ&総評:友人関係からの発展ラブコメ好きは必見
- 友達グループの中で密かに好きな人がいる、というシチュエーションに弱い
- クールな男子と熱血な男子の対比が好き
- 感情の動きがしっかりある甘いラブコメが読みたい
- キスシーンが丁寧に描かれている作品が好き
- 46ページ・550円というコスパで高品質なものを探している
- 3Pものに興味はあるが、ただの乱交じゃなくてドラマが欲しい
逆に「とにかくヘビーなエロのみ」「感情パートはいらない」という方には少し違うかもしれないが、評価★4.93・112件という数字がすべてを物語っている。これだけの評価が集まるのには理由がある。
550円という価格帯で、これだけの画力・ストーリー・エロのトータルバランスを実現しているのは正直驚いた。宅飲み後の深夜、3人だけの甘くてズルい「ノーカン」な夜——読み終わったあと、妙な切なさと満足感が同居する不思議な読後感がクセになる。
イゲドアハさんの作品が好きな方はもちろん、友達→恋人展開のラブコメが好きな方に自信を持っておすすめしたい一作だ。
サークル:studio N-1 / 作者:イゲドアハ
価格:550円(税込)
総ページ数:46p(黒棒修正あり)
評価:★4.93 / 112件
おすすめ度:★★★★★
宅飲み後の三角関係ラブコメ。クールなたくみ×独占欲全開のだいちという対比が魅力で、キャラの感情描写とエロのバランスが秀逸。友人関係からの発展ものが好きな方に特におすすめ。続編が出たら絶対に追いたい作品。